第3章 雷門中サッカー部
「北条くん。あなたの実力は分かったわ。イナズマキャラバンに参加してもらえるかしら?」
瞳子があくびをする椿に言う。
「別にいいっすけど、俺、自由がなくなるの嫌なんすよね。で、俺昼間は起きてらんないんすよ。だから多少寝てても文句言わないでくれるなら参加しますよ?」
「あなたの家庭事情は聞いてるわ。そこら辺は多目に見ましょう。ただ、必要ないと感じたら即離脱してもらいます。」
「それはもちろん。この世はギブアンドテイクだかんな。ちょっと親に連絡していいっすか?親に俺がここからいなくなる時は連絡しろって言われてて。」
瞳子は頷く。
椿は携帯を取り出し電話を始めた。
「あ、もしもし?母さんいる?……あ、母さん、椿です。エイリア学園のニュース知ってますか?……そう、それです。エイリア学園を倒すチームに入ることになったんですが。……え、ちょっと待って!母さん?あ、切れた。」
椿は携帯をしまう。
「すみません、監督。なんか母親が監督と話ししたいって言ってて。乗り込んでくるみたいっす。」