第12章 炎のストライカー
そしてその後、円堂は正義の鉄拳を完成させた。
みんなで喜んでいたところに、エイリア学園の黒いサッカーボールが落ちてきて、イプシロンがやってきた。
それもただのイプシロンではない。パワーアップしたイプシロン改だという。
「ひょっとして、あいつら例の?」
「うん、前に話したエイリア学園。」
綱海の問いに塔子が答えた。
「宇宙人か、おもしれぇ。よし!俺も力を貸すぜ!あんな宇宙人どもにデカい顔させとく訳にはいかねぇ!」
「いいわ。あなたの才能を見込んで、イナズマキャラバンに誘おうと思っていたの。」
監督の一言で綱海もイナズマキャラバンへの参加が決まった。
「これから始まるのは奴らが壊れるか我々が壊れるかの真剣勝負。試合が終わった時、グラウンドに立っているのは我々イプシロン改だ。」
デザームはそう言ってチームメイトを鼓舞した。
真剣勝負ならデザームは最初からゴールキーパーでない方がいいのかもしれない。でも、デザームは吹雪との再戦を楽しみにしていた。
どれほどレベルが上がっているのかと。