第12章 炎のストライカー
ヒロトたちは豪炎寺のことを知っていた。
仲間に引き入れるというような内容を話してたことから、豪炎寺は自分のせいでみんなに迷惑をかけるのではないか、と思って抜けたのかもしれない。
円堂と鬼道は2人、星空を見上げながら話した。
次の日、まだまだ特訓が必要!
炎のストライカー探しはマネージャーに任せ、みんなは特訓をすることになった。
「あのぉ。」
「恭介くん!」
そこに、椿をおんぶした状態の恭介がやってきた。
「お、士郎!よかった戻ってたんだな。きーの発作が治ったから連れてきたんだけど、やっぱり士郎がいないと寝るから、こいつ。」
椿が無事戻ってきたことをみんなで喜んでいると土方、綱海が合流した。
「ほら、きーくん起きて。」
吹雪は恭介におんぶされたままの椿に声をかけた。
すると椿は目を擦りながら少しずつ瞼を持ち上げた。
「あ、士郎じゃん。ここどこ?」
吹雪は綱海の話をなんとなく聞きながら、椿にここに至るまでの経緯を説明した。
その時綱海は、自分たちのチームと練習しないか?と誘っていた。
サッカー部に入部したらしい。ノリで。
が、監督が試合をすることに許可しなかった。