第11章 過去
そして次の日、栗松までもがチームを離れてしまった。
そんな中、監督は円堂をチームから離脱させ鬼道に新キャプテンを命じた。
「お断りします。俺たちのキャプテンは円堂だけです。あいつは必ず立ち上がります…!それが円堂守だからです!」
監督はみんなの決意を表した顔を見渡した。
「明日、ここを出発するわ。誰も着いて来ないなら、新たなメンバーを探すだけよ。私はエイリア学園を倒さなければならないの。」
監督は冷たくそう言うと、みんなの前から消えていった。
円堂に諦めない心を思い出してもらわなければならない。
そのために雷門イレブンのみんなは立向居に協力を頼んだ。立向居がマジン・ザ・ハンドを完成させるために毎日タイヤを使って特訓していたからである。
鬼道と一之瀬でツインブーストを何度も何度もシュートし続ける。何度失敗しても立向居は諦めることなく立ち上がった。
そんな立向居の様子を見て円堂は自分がマジン・ザ・ハンドを習得した時のことを思い出す。
そう、あの時の円堂も決して諦めなかった。
円堂はみんなの元へ行き、もう迷わない。と宣言した。
そして、新しいメンバーとして立向居がキャラバンに加わった。