第11章 過去
次の日、吹雪が退院して戻ってきた。
「もう大丈夫なのか?」
「大丈夫さ、みんなには心配かけちゃったね。」
「そっか、これからも頑張ろうな!」
「うん!」
そう頷いた吹雪の目は赤く光った。
「ところで、きーくんは?」
「あいつは発作を起こして従兄弟が連れて帰った。元気になったら戻ってくると言ってな。」
鬼道が答えた。
吹雪は少し気を落としたように、そっか、と答えた。
そこに監督の携帯へ響木監督から電話がかかってきた。
沖縄に炎のストライカーと呼ばれる人がいるらしい。
もしかしたら豪炎寺かもしれない…!
キャラバンは沖縄へ向かうこととなった。