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【R18】Querer【創作BL】

第7章 前の会社





時を同じくして前髪を切った湊は、
出会った時よりも表情も性格も明るくなった。



あれから湊は
ユウを指名して美容室に来たのだと
後々ユウから報告があった。

どうやら湊もユウを気に入ってくれたみたいで、
俺は大切な親友を褒められて
なんだか誇らしい気分にもなる。










「湊。この書類頼む」


「あ、はい。分かりました。
企画書の方、もう少しで終わります」


「分かった」





頑なに上下関係を意識していたが、
俺は角を湊と呼ぶようになった。



ユウも赤司もどいつもこいつも、
湊くん、湊さんと見せつけるように呼んでおり、

俺は強引に納得させる方法を思いついた。





それは何ともくだらない理由だが、


息子が「ゆうと」と呼ぶように
湊も「みなと」と語呂が似ているからと


周囲、というよりも俺自身を納得させたのだ。


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