• テキストサイズ

【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





所詮はカットモデルなのかもしれない。

だが、何気ない写真でも
ふとした写真でも
そこに見る人、集まる人がいて
表情に出たり伝わったり
気になったら尚更、考えたりすることがある。





「おまえ、自分のこと嫌いか?」


「……好きでは、ないです」


「だろうな。
だから目立ちたくない、
人からどう思われたって構わない、
だけど気になる、
自分を知られたくないから
あらゆる方面でフェードアウトしてきた。

少しはうぬぼれろ。

自意識過剰、自己中、自慢話は程ほどにして
ほんの少しでいい。
ナルシストになった部分を持っておけ。
無理に変わる必要はないが気分だけで楽になる。





おまえのこと、

好きかも、っていったら…嬉しいだろ?」










俺は常に自分を意識している。



好意や憧れ、興味や嫉妬、
学びの場や仕事をして行く中で常に
それらを感じてきた。

角も例外じゃない。



顔が良いだけと言われ、
運動神経が良いと言われ、
勉強ができると言われ、
仕事ができると言われ、

あたかも最初からあったように言われ、
でも努力した自分を見せたくなくて

ごっちゃになったストレスを

超えて感じて快感へとすり替えた。


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp