第39章 フラット *
主任は自信に満ち溢れている人だ。
何かしらの理由で他の男と寝た事実。
失敗で落ち込んだり、しない人だと見えていても地上に生まれた人間として愚痴を吐き零す。
「俺、両親と関係悪くて…」
「悪いんじゃなく無関心なだけだろ。今は何もないのと同じだ。家族という血の繋がりがあって中身の部分がぽっかり抜けてる。時間は掛かるかもしれないが屍相手にしてるんじゃないんだ。なんとでもなる」
「主任は強いですね。どこから来るんですか?その自信」
「さあ。自分の世界観持ってて、悪く言ったら自己中な部分もあるからな。迷惑のかけ方を間違えなきゃいい」
「少し主任を見習いたいです。それで何ですが、二人で3LDKも必要ですかね?」
「寝室、衣装、趣味でいいだろ。デカいベッドいれたら圧迫感が出るんだ」
「主任はその、ベッドのこと考えてますよね…常に」
すると主任はまた睡眠と食事についての重要性についておさらいをはじめた。
主任が健康なのは正にそれを実行しているからだろう。
回復力が早く、肌も艶張りがあってピチピチだし、表情も豊かで周りをパワーを与えている気がするし。
「俺は至って真面目に話してたんだが湊は体力ないのに毎日俺とSEXしたいのか?ん?」
耳元で囁かれビクッと体が熱くなり、反応してしまう。
「そんな顔されたら襲いたくなる」
「襲われたいです」
「っ…一丁前に誘いやがって…」
「ん…っ」
主任の唇や腕が絡み付いてくる。
深く交わるように重なって、その澄んだ瞳に俺の姿だけが映し出されている。
「部屋決めはお預けだな」
「っはぁ…、主任…っ…」
「湊、舐め合いっこしよ。興奮してるとこ舐めながらもっと俺も、興奮したい」
ズボンの中に手を入れられ、撫でられたソレは大きく硬く膨張していった。