第39章 フラット *
爽やかな顔をしている牛垣主任は化け物並みの性欲だった。
何回イかされたか記憶が吹っ飛ぶほど良かったし驚かされた。
嫁さんスゴいな…と口から出そうになった。
「これくらいしか作れなかったが時間も時間だろ。空腹じゃ寝られないしな」
「ありがとうございます。うちにこんな料理を作る材料があったとは…」
「明日買い出しに行くぞ。おまえの食生活を疑ってるからな。俺は」
「あはは…」
「笑い事じゃねぇ」
食事と睡眠は大事だと語る牛垣主任。
主任は何でもできてしまうから手抜き料理だなんて一切許さなそうだ。
「あの、主任って、奥さんと別れて…いまご自宅で一人なんですか?」
「いや。荷物まとめてる嫁がいるからな。あと1週間ほどで実家に帰ってるはずだ。俺は、ユウのところに身を置かせてもらってる」
「ユウ…さん…」
主任の親友であり、美容師としても優秀なほんわかな空気を持つユウさん。
赤司くんは言っていた。
主任はユウさんを心配させたくないからあの事は黙っておいてくれと。
時計をみると8時を指している。
「ユウがどうかしたのか?」
「あ…いや。…その、ちゃんと連絡したのかなって。…今日…、俺ん家に泊まるって…」
「やべっ、」
主任はすぐ携帯を手にして返信しており、しくじったというように頭を掻きていた。