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【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





ユウにはまだ話しちゃいないが、

角はバランスが整った顔をしているし、
イケメンの類だから
喜んで引き受けてくれるだろう。





「主任はいつも、
そこで切ってもらっているんですか?」


「ああ、ユウの店
ってわけじゃないけどな。

美容学校を20歳で卒業して、
アシスタントで下積み詰んで、
22歳頃からスタイリストになって…、

何事にも丁寧で上手だよ。アイツは」





ユウの頑張りを近くで見てきたから知っている。

苦悩することもあったけれど、
なにより楽しそうに働いている姿が思い浮かぶ。



俺がそういうと角は少し考えて、

「お願いします」とペコっと頭を下げた。















──…


今日は、
ユウの家で宅飲みすることになった。



おつまみはユウが作ってくれるから、
俺は専門店に寄って酒を調達する。





家には帰らないと前日に連絡済。


重たい紙袋を持ってユウのマンション前に到着。

インターフォンを鳴らすと
変わらぬ温かな笑顔で出迎えてくれた。


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