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【R18】Querer【創作BL】

第5章 髪





肉料理が美味い店に入り、

この店に来たのは初めてだと話す。





「上司相手じゃ緊張するか?」





テーブルの向かい席に座っている角は、
落ち着ける店内だというのに
緊張した面持ち。

肩が見るからに強張っている。





「肩貸して家の中歩いて、
飯作って食べさせて、
汗掻いたから着替えさせて、
無防備な寝顔だって見たのに…

今更、
二人きりで気を引き締めることが必要か?」



「そ…れは…」



「全部俺が勝手にしたことだけどな。
ランチタイムなんだからリラックスして過ごせ。

そんなんじゃ、
俺も意識して気を緩められないだろ?」



「……、」





俺の意図が伝わったのか、

少しずつ肩の力が抜けているようだった。


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