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【R18】Querer【創作BL】

第33章 𝐋‌𝐎‌𝐂‌𝐔‌𝐒 *





コーギーの順番が回ってきたところで
意識がまどろんできた。

今になって疲れが出てきたのだろうか。





「ケンジ・ニイヤマ。
あなたは罪を告解しますか?」


「いや……。話したくない」


「ご安心ください。
神はいつくしみに信頼して
あなたを赦してくれるでしょう。
それでは今日はこれでおしまいです」




立ち上がると足元はおぼつかなかった。
眠たい。
でもコーギーが見つけてくれた
役に立ちそうな本にも興味があった。





「ケンジ、大丈夫?
たくさん働いたから疲れちゃったんだね。
手を貸すよ」


「いや、間に合ってる」


「この後どうする?
図書室は明日にするかい?」


「本だけ借りて
監房で休憩したいかな。
他の奴に借りられたら嫌だし」


「勉強熱心な囚人なんて
君くらいのものだよ」





頭が異様に鈍く重たい。
コーギーの横を歩いて図書室に赴く。

瞼と瞼がくっつきそうになるのに耐えながら
ここで待っているように言われ
一番奥の席まで案内された。





(コーギーの奴、遅いな…)





筋肉自慢もない静かな図書室内。

この図書室には囚人が少ないため
必然的に看守が少ない空間。

立ち上がって
死角になっている棚の上からコーギーを
探そうと思ったところ、
三人の黒人が取り囲んできた。





「ようジャップ。気分はどうだ?」


思考が鈍っていた。


「──ぐゥッ」


些細なことさえ見逃してしまう。


「騒げば殺す」





頭がぼんやりしていたせいで
反応が遅れた。

口と体を押さえられ腹ばいにされる。





(嘘だろッ、こんな……っ)





男たちは下着ごとに手をかけ
ケンジの尻を乱暴にひん剥いた。


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