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【R18】Querer【創作BL】

第31章 加速







…まただ。





「……」





感じる。

またもや感じる。





(落ち着かない……)





歓迎会が終わった翌日から
そそがれる熱いもの。

あの場では近寄るという隙さえなく、
なにを口に運んだとか
どんな表情をしたのとか
それさえも見ることはしなかった。



なのに何故か、すごく見られている。





(俺…、なにか悪いことしたか…?)





その熱いものとは
牛垣主任の視線の行き先だ。



新人だからまだ監視対象なのか。

俺がゲイだと知って
ほかの奴に色目をつかっていないか
監視しているのだろうか。

心臓が落ち着かない。

ドキドキとヒヤヒヤが混ざって
すごく居心地が悪い。





俺が視線を返したら、
牛垣主任はどう反応する…?なんて
考えてみたものの実行はできず。





遠くから見るのだって
いつ気付かれないかと不安なのだから。


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