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【R18】Querer【創作BL】

第3章 高熱





嫁の千恵美には、
「遅くなる」としか送っていない。


部下がどうとか、
仕事がどうのとか、
口出しされたくないから話もしない。





「……、ん」


「?あぁ、起きたか…。
飲みもの飲むか?」


「…え…、あぁ…、はい…」





動いた音が聞こえて振り向くと、
角は虚ろな目で身体を起こそうとしていた。


買って冷やしておいた
スポーツドリンクを持ってきて、

身体を支えて飲ませてやる。





「だいぶ顔色良くなったな。
身体の熱も、
引いてきてる気がする」





廊下で倒れていた時の背中。
今は汗で湿っているが、

楽になったようにも思える。





「飯…食った、おかげです、
ありがとう…ございました…」


「ああ」





水分補給も終わり、
汗が冷える前に着替えさせた。


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