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【R18】Querer【創作BL】

第26章 友達





俺は見た目も性格も真っ暗で、
心から友達と呼べる存在はいなかった。

真逆の長瀬は
そんな俺の腕を掴み、

明るみのある場所に引っ張ってくれた。





「あ。なるほど。そういうことかぁ」


「? なんすか」





視線をあげた頃に
先生はニヤッと不穏な笑みを浮かべる。



じっとりと目を細め、

ゆっくりと両方の口角をあげていく。










「角…。



──…男とSEXできて嬉しいか?」



「ッ…」










先生は冷ややかな笑みを浮かべた。



なにを言われたのか
理解できたのに、
頭が真っ白になって処理しきれない。



そんな俺の反応を逃さないように

細くなった目で見据えてくる。





俺の性癖を知っている先生は
こともあろうか、

突然暴露したのだ。










「良かったじゃないかぁ、角。
先生は安心したぞ。
男とずっとSEXしたかったんだろう?
先生に話してくれたよなぁ…。
男とSEXするにはどうすればいいのかって。

自分は男しか好きになれないから、
しかも掘られたい方だから
SEXしたくて堪らないって。

念願の夢が叶ったじゃないか。

あー良かったぁ。
良かったなぁ、角。
デートの邪魔して悪かったな。
じゃあ先生は忙しいからさ。

バイバイ」










先生が軽く手を振って、
俺たちの前から去っていく。



凍てつく冷気が肌を撫でた。






「っ…」





終わった。


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