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【R18】Querer【創作BL】

第25章 一度だけ *





アダルトビデオは嘘ばっかりだ。

ベッドが激しく軋むほど
気持ち良さそうに喘いでいたから
それが最高の快楽だと思っていた。



けど、実際は全然違う。





「せん、せ……っ…」





お尻に入っているモノは感じるけど
それが痛いのではない。

突きあげるときの反動。

先生は理性を忘れたように
がつがつ間髪なく打ち込んできて
奥歯を噛みしめてないと腰に響く。



骨まで響いて、砕けそうなほどに。





「せん、せ」


「ああっ、いいぞ。
お前の締まったケツは最高だ…っ」


「っ…」





先生はがむしゃらに打ち付けてくるだけ。
射精するという目標を達するために。



なんだか無性に虚しくなった。



一度さきに達してしまったからだろうか。

妙に頭が冴えていて
熱に溺れきれない自分の熱量に
苛立ちさえ覚えてしまう。










先生の顔が見えない。





先生の顔が見たい。





先生とキスがしたい。





もっと愛し合いたい。










「ああ、もうイきそうだ……っく」





ああそっか。

先生には、大切な恋人がいるんだっけ。




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