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【R18】Querer【創作BL】

第3章 高熱





着替えさせた角を
ベッドに寝かせること数十分。





(…寝苦しそうだな…)





マスクをつけているせいか、
それとも高熱のせいか、

薄っすらと眉間に力が入っている。





「…前髪…、

切ればいいのに…」





冷えピタを貼りつけた額。

前髪は汗ばんで濡れている。



トイレで寝癖を直してやったことを思い出し、
指で梳くように撫でていく。





「あ…。
俺も、飯食ってなかった」





妙に腹が減るなと思ったら、
自分は食べていなかったことを思い出す。





「………もう少し、見ていってやるか」





角の寝顔を視界にとどめ、
数秒考える。


顔色は少し戻った。


だがしかし、
その寝顔に呼び止められている気がして、

残りの具材で自分の夕食を作ったのであった。


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