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【R18】Querer【創作BL】

第24章 初デート





先生に聞いてもらいたい。

ハリウッドスターみたいに
世界に発信するようなことはできないけど、
先生になら…って思ってしまう。





(…よし。)





その日にすぐ
先生に言うことはできなかったけど、
その日から
ゲイだと悩む気持ちがほんの少し軽くなった。

ほかの生徒や先生たちにも
聞かれたくない内容だったから
いつも以上に慎重になって、

先生に話し掛けるタイミングを狙っていた。










「あの!橋爪先生…」


「おぉ~どうした?
ちょっとビックリしたじゃないか。
角から呼び止められるなんて珍しい。

最近授業も真面目に聞いてるようだし
分からないところでもあったかい?」


「あっ…いや、勉強の話しじゃなくって」


「……あーそっか。分かった。
ちょっと場所用意するな。
ここで待ってて」


「すみません…」





橋爪先生は相談室のようなところを
解放してくれて、
向かい合うように着席する。





「嬉しいな。俺に相談してくれるなんて」


「…この前…、先生と女子たちが
ハリウッドスターのこと
話してたので…それで…、その…」


「慌てなくていいぞ。
ゆっくりな」





この前、話していたこと。



俺もあのハリウッドスターと
似たような境遇だったことを話し…

恐る恐る視線をあげると

先生は



驚いたように目を見開いて、
困ったように視線を落としたのだった。


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