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【R18】Querer【創作BL】

第24章 初デート





何も進展しないまま
また1年が経つだろうと諦めていた矢先、

生徒と橋爪先生が
最近ニュースで取り上げられ
ゲイだとカミングアウトした
ハリウッドスターの話しをしていた。





「私あのハリウッドスター、
超イケメンで好きだったのに
超ショックだったんだけど~。
もういつもみたいに映画見れないよぉ…」


「最近聞くようになったよねぇ。
カミングアウトする人」


「先生はどう思う!?
あれってわざわざ言う必要ないよね!
なんにも得なんてしないのに!」





得がないって、なんだよ。



自分の性癖公表するだけでも
もの凄く度胸がいるのに、
なんもないって

…なんだよ。





人とは違うから…

我慢して生きて、
死にたいくらい悩んで、
普通に恋愛したいのに出来なくて、
好きだと気付いたら同時に失恋を味わって、
周りに合わせて嘘を吐いて、
ゲイだと知ったら
遠巻きに見られたり悪口ばっかり言われて、

それがどんだけ苦しいのか知らないくせに。





得したいから
カミングアウトしたんじゃないんだ。

自分を分かってもらいたかった。

苦しい気持ちを少しでも楽にしたかった。

自分がどれだけ気持ち悪いって
分かってるけど、
同性に惹かれてしまう。





変えようとしても変えられないんだから。


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