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【R18】Querer【創作BL】

第20章 ~角湊の場合~





長瀬は冗談だってと
笑いながら口にしており、
冷や汗が引いていく。





コイツは理解がある奴なのか?
それとも単純にノリで生きてる奴なのか。

どちらにせよ、
こっち側の人間じゃないのは分かってる。





「湊はどういう子がタイプなの?
キレイめな子?
それともカワイイ系の子?」


「知るか。
好きになった奴がタイプだ」


「お~、答えてくれた!
なるほどね。
なら今度合コンやろうぜ!
湊も誘ったら面白いんじゃないかって
他の奴も言っててさ~」





俺が顔を出したって
何も盛り上がらないだろう。

場を氷りつけるだけだ。

それなのに長瀬は俺に積極的に
話しかけてくる。










(知りたくなんてないのに…
なんでこう耳に入ってくるんだ…っ…)










長瀬の恋愛対象は異性なのに
分り切ってることなのに
それとは裏腹に



期待してしまう自分がいる。



親しくされれば情が移るように
取り繕ってきた気持ちが
甘くほろ苦く溶けていきそうになる。










許しちゃいけないのに

麻薬みたいに

欲しくなってしまうんだ。


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