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【R18】Querer【創作BL】

第20章 ~角湊の場合~







「そんなに俺と飯食うとマズい?」


「べ…別に、マズいってわけじゃ…」


「じゃあ好き?」


「なんでそう率直なんだよ」





嫌じゃないから本気で断れない。

一人が慣れてるとはいえど
やっぱり心のどこかで孤独を感じている。





「なら美味いもん食って元気出そうぜ!
食わないと仕事やってらんないからな~」





将来を約束されてんのに
なんでそこまで頑張る必要があるのかと
思ってしまう。

俺なんかとつるんでも
利益なんてこれっぽちもない。

不利益なことばかりなのに。





「…明日は、あの人たちと食べろよ」


「あの人たちって?」


「今日、誘われてただろ。
それなのに断って俺のところ…」


「あぁ、あれな。
あれは夜の約束だから。
角のためにあっちの誘いブッチして
こっちに来たんじゃないぞ?」





なんだ、そうだったのか。

そう考えたら、
いま自分が口にしたことが
恥ずかしさを帯びてしまい気分が悪くなる。





「角は夜のお付き合いが悪いからさ。
昼だけでも付き合ってよ。な?」





でかい図体でお願いされてしまい、
心がちょっとムズ痒くなった。


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