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【R18】Querer【創作BL】

第12章 知らせ





ユウに煮えたぎった怒りをぶつけていると。





「アキが感情的に怒ってるの、初めて見た。
それだけショックだったんだね…」


「ショックなわけねえだろ。
騙された怒りしかねえ。

…アイツらのことなんて
もう何も思っちゃいねえ。

見抜けなかった俺が馬鹿なんだろ…っ…」





アルコールを飲んで忘れたかったが、
目の前に置かれたお茶を一気飲みする。



コップをガタッと置くと、

悔しさが込み上がる。





「そうじゃないよアキ。
自分を責めないで。
アキは馬鹿じゃない。

アキは騙されたのに怒ってるんじゃなくて、
アキは裏切られたことがショックで
傷ついたんでしょう?

自棄になりたいのは気持ちは分かるけど、
何でもかんでも
嘘ばかりじゃ6年間も続かないよ。

そこに確かな愛情を感じたから
だからアキは
そんなに怒ることができるんだよ」


「なに、言って…」





責任で好きでもない女と結婚した。

責任で生まれてしまった子育てを手伝った。



そこに家があるから帰るのと同じように。





俺の家庭に、愛情なんて存在しない。


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