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【R18】Querer【創作BL】

第11章 男の身体 *





警察署を出て、
肩を借りて歩く赤司に声を掛けた。





「赤司。なんでバイクなんだよ…」


「急いでたんだから仕方ねぇだろ!?
つーかこんな事態になるとは思わなかったし!
あの短文のメールだってそうだし!
警察呼んだのに来るの遅えし!
さっさと乗り込まねえし!
フロントの人は俺を不審者扱いしやがるし!
その服、いったん家帰って用意したの
俺のなんだから感謝しろよなっ!」


「あぁ、すまない…」


「あ…謝んじゃねえよ!礼に及ぶものはねえ!」





ユウや他人の前では多少いい子ぶっているが、

巻き舌で一気に不満を爆発させた

俺には容赦ない赤司。








「ふ…。今回は助かった。ありがとな」


「おっ…おう。
ってかおまえ、本当に武明か!?」


「うるせえ…」





礼を言えとかいっておきながら
言ったらいったで疑うのも赤司らしい。



こいつの声を聞いたら
刑事を利用しようと思っていた
馬鹿馬鹿しい考えや気分も

少しだけ賑やかに晴れたような気がした。


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