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【R18】Querer【創作BL】

第2章 距離感





マイホームの準備を進めつつ、
仕事中に目が行く先は…。





(…寝癖、ついてる)





後ろについたうねり髪。

そこまで目立ちはしないが、
いつも真横から見ているから目が行ってしまう。





(あ。席を立った。

…トイレか?)





頭髪も社会人の身だしなみ。

清潔感があれば多少派手でも、
黙って様子を見ている。



俺は角の後ろをそれとなくついて行き、
やはり行き先はトイレだった。





「…あ、主任…。お疲れ様です」


「ああ。お疲れ」





仕切り板を挟んで小便を済ます。
化粧台の前で手を洗い、また横に並んだ。





「ちょっと待て」


「え?…なん、ですか…?」





呼び止めて、手を伸ばす。

後ろ髪にあった寝癖をそっと撫でる。


















「気になってたんだ」



そういうと、
角はみるみる大きく目を見開いて、

赤くなった顔を逸らした。


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