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【R18】Querer【創作BL】

第1章 ~牛垣武明の場合~





佑都の成長をみて、
そろそろ具体的に
考えてみてもいい時期だろう。





「予算は前に話した通りだ。
間取りや契約先は決めたのか?」


「間取りはもう大体決まっているわ。

…でもちゃんと、
武明と話し合って決めたいもの」





マイホームを決めるのも簡単じゃない。

一度目を通してみたらやることが多く、
なんせ、
住みたい家というイメージが俺にはなかった。





「契約会社か…。
土地のこともも考えて、
後日資料を集めてくる」


「ありがと!頼りになるわ」





飛び跳ねたような声を出されるが、
こっちは仕事以外の仕事が増えて気が重い。





ずっと住みたい家。

帰りたい家。

居心地のよい家。





当たり前のように
明かりのついた家があるけれど

俺にとっては、

それ以上もなく
それ以外でもなかった。


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