第7章 空白と決意
「まてよ…リアはもう俺のことを覚えてねぇのか…?」
リヴァイは動揺を浮かべエルヴィンにすがるように呟いた。
それをエルヴィンは冷たく見下ろす。
「……いつ彼女自身のことも忘れるかわからない。悠長に見守る時期はとっくに終わったんだリヴァイ。残酷なものだな。」
エルヴィンの言葉を最後まで聞いていたのかいないのか。
リヴァイはフラフラとおぼつかない足取りで部屋を出て行った。
「…私も同じじゃないか。」
人に言える立場ではないな……
エルヴィンは壁にもたれて座り込むと、腕で頭を覆った。