第11章 始動
武田「烏養くんが迷う理由は……もしかして…菅原くんが3年生だからというのがあるんでしょうか?」
繋心「っ!!」
武田「3年生というのは今年が最後なわけで…やはり特別な……はっ!?す、すいません!余計な事をっ!!(;゜0゜)」
繋心「いや、その通りかもしらん……俺は…高校3年間でスタメンだったのは後輩の正セッターが怪我で出らんない時の1回きり。あの頃は試合に出してもらえない事がただとにかく悔しかった……」
咲弥(繋ちゃん……)
繋心「けど、仮にもコーチを引き受けた以上選手側の気持ちでいるわけにはいかねーよな……」
《咲弥side》
あの頃の繋ちゃんは今の孝支に似てるのかもね……
試合に出れなくて…悔しいけど絶対諦めなくて…折れる事なく頑張ってた…
らしい(苦笑)
お姉ちゃんに聞いた話だけど…
だからお姉ちゃんもそんな繋ちゃんの側にいたかったんだよね…
繋ちゃんだって諦めなかったんだからきっと孝支だって大丈夫だよね…
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《合宿2日目の夜》
菅原「烏養さん!」
繋心「ん?なんだ?」
咲弥「大地?旭?どうしたの?」
澤村「しぃー」(静かにするよう促す)
咲弥「ん?」
菅原「俺ら3年には来年はないです…」
繋心「っ……」
咲弥(この声…繋ちゃんと孝支?)
菅原「だから一つでも多く勝ちたいです。次へ進む切符が欲しいです。それを取る事が出来るのが俺より影山なら迷わず影山を選ぶべきだと思います」
繋心「っ!?」
咲弥(っ……孝支……)