第2章 想い
咲弥side
引っ越し…
転校…
東京…
咲弥「はぁ…」
今日何度目か分からないため息が出た。
学校中ソワソワ浮き足立ってる…
なんたって明日から冬休み。
イベントがたくさんある。
なのに私は全くソワソワ出来ない。
またため息を出しそうになった時
前の席だった旭が振り返った
東峰「咲弥、明日から冬休みだな(ニコ)」
私はこの頼りなさそうにフニャッって笑う
旭の笑顔が好きだ。
咲弥「そうだね(ニコ)」
東峰「あ、あのさ…明後日クリスマスだよね…」
咲弥「そうだねー部活だけどww」
恋人達がこぞって楽しみにしてるクリスマス…
今になってお姉ちゃんの言葉が思い出される…
結月「咲弥…もし本気で好きな人が出来たらちゃんと自分に素直になるんだよ?」
咲弥「お姉ちゃーん。どうゆーこと?」
結月「その時がきたら分かるよ(ニコッ)私みたいになっちゃダメだよ?」
そう言ってお姉ちゃんは静かに涙を流してた…
東峰「お、おーい。咲弥ー?」
咲弥「え?あ、ごめん(苦笑)なんだっけ?」
東峰「だからさ、クリスマスも部活だけどその後ご飯でも行かない?」
咲弥「あ、うん!いいよ(ニコッ)」
このままでいい…
暗くなりたくない…
ギリギリまで黙っていよう…
みんなで過ごすこの楽しい時間を
壊さない為に…
クリスマスが終わればお正月。
結月「咲弥!明けましておめでとう!」
咲弥「お姉ちゃん!明けましておめでとうー!」
お姉ちゃんは東京で仕事をしてる。
お盆とお正月はお姉ちゃんに会える。
ピンポーン
結月「こんな時間に誰ー?」
咲弥「友達だと思う!初詣行く約束してたから!」
結月「そっか…たくさん思い出作りなよ?行ってらっしゃい(ニコッ)」
咲弥「行ってきまーす」
何人かいた1年も結局私達5人。
楽しかった一年間が後数ヵ月で終わる…
2年生になる時には私はここにいない…