第20章 過去のしがらみ
澤村side
あの時…
一瞬だけど見えちまった……
あいつのはだけた胸元に数ヶ所付けられていた
紅い痕……
咲弥の旭を見た時の反応で
あいつらに付けられたんだと分かった…
くそっ!くそっ!くそっ!!
なんで気付けなかった……
なんで守れなかった……
なんでっ……
“ピコン”
?
メール…?
っ!咲弥!
―*―*―*―*―*―*―*
今日は色々とごめんね…
後…
旭に言わないでおいてくれてありがとう。
明日、病院行ったら
またメール入れるね(^^)
おやすみなさい☆
―*―*―*―*―*―*―*
分かってたのか…
俺がアレに気付いてたのを……
一体どうやったら解決するんだ……
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東峰side
♪~♪♪~♪~♪~
ん?大地?
「どーしたぁ?」
澤村「落ち着いて聞けよ…」
「な、なんだよ…そんな怖い声出して…」
澤村「咲弥が襲われた…」
その言葉に頭が真っ白になった……
咲弥の家までどうやって行ったのか
咲弥の顔を見るまでの記憶がない……
咲弥「大地……?」
澤村「おう…大丈夫か?風呂入ったか?」
咲弥「うん……って旭……どうして……」
え、なんでそんな顔強ばるんだよ……
東峰「大地が電話くれて…大丈夫か!?」
咲弥「だい…じょうぶ……」
え…なんで後ずさるんだよ……
なんか……様子が変……?
繋心「ほんとに大丈夫なのか?」
澤村「明日病院行ってこいよ?」
咲弥「うん…大地に言われたし、ちゃんと行くよ?」
澤村「頼むな…?」
咲弥「うん……」
大地……?
咲弥も……
なんか二人の雰囲気が……
大地やスガも咲弥が好きなのは分かってる…
でも今の二人の感じ…
いつもと違う……