第16章 ライラック ~菅原 孝支~
「「お疲れ様でした!!」」
繋心「気ぃつけて帰れよー」
「「おっす!」」
繋心「おーい!マネージャー!」
ん?なんだ?
繋心「これもしよかったら貰ってくれるか?お袋が配ってこいってうるさくてよー」
咲弥「可愛い」
清水「うん」
繋心「ライなんとかだって言ってたぞ」
咲弥「ライラックね…(苦笑)繋ちゃんありがと!おばさんにお礼言っといて![ニコ]」
清水「ありがとうございます[ペコ]」
咲弥は烏養さんから花を貰ったらしく上機嫌だ
咲弥「旭ー見て見て!」
東峰「綺麗な花だなー名前は?」
咲弥「ライラックだよ[ニコ]」
やっぱり旭なんだなー…
俺や大地には向けた事がない顔…
笑顔は笑顔でもやっぱり違う…
菅原「何?何?」
咲弥「あ、孝支!繋ちゃんからお花貰ったー♪」
それを邪魔してしまう自分…
咲弥「確かライラックの花言葉は…“恋の芽生え”だったかな…」
菅原「“恋の芽生え”……」
咲弥「他にもあるんだよ?初恋、青春の喜び、無邪気、思い出、友情、謙虚…」
俺じゃん……
謙虚かどうかは置いといて…
もろ俺じゃん!
菅原「俺も育てようかな……ライラック…」
咲弥「え?もしかして孝支も欲しかった?」
無意識に出ていた言葉…
菅原「え!あ、いやいや…」
咲弥「孝支に譲ろうか?うちにもライラックあるから[ニコ]」
菅原「え…」
咲弥「あ、でも貰ったヤツあげるのはあれだからうちの持ってくるね[ニコ]」
菅原「あ、ありがと…」
こ、心の声が漏れてたー…
今日はダメだ…
早く帰ろ
部活から帰って風呂入ってメシ食って
ベッドに寝転がる……
はぁ…
今日は1日気持ちのコントロールが出来ない日だったな…
ピーンポーン……
こんな時間に誰だよー
なんだか下が一気に賑やかになる…
菅原母「孝支ー!咲弥ちゃん!」
へぇー咲弥かぁ……
咲弥…………
菅原「え!?咲弥!?」