• テキストサイズ

《イケメン戦国》時を越えて

第11章 時を越えて〜春日山城〜


「信長様の話だけ聞いてると、舞はとんでもない女だな。」
政宗が笑う。
「まあ、事実だからな。」
幸村も笑う。
「だが、景鏡殿の言ってた噂ってのも間違いじゃない。本当に不思議な子だな。後はどんな秘密を隠してるんだろうな?」
信玄が言うと
「さすがにもうないだろ?」
と呆れたように政宗が言うが、
「いや、意外とものすごい隠し玉を出して来るかもしれないぞ?」
思惑顔で信玄が答えた。

政宗「隠し玉か…すげえ酒乱とか?」
幸村「いや、酒豪かもしれねえぞ。」
家康「そう言えば、舞が酒を飲んでるの見たことない。」
幸村「ほらな。やっぱり酒豪だ。」
三成「舞様はあまりお強くはないですが、人並みには嗜まれますよ?」
政宗・家康「「はっ?なんでお前がそんなこと知ってるんだ?!」」
三成「えっ?ああ。先日、秀吉様と舞様と私で月見酒をいたしまして。」
政宗・家康「「そんなの聞いてねえ(聞いてない)!!」」
三成「ちょうど皆さまは、席を外しておられましたので。」
政宗・家康((絶対わざとだ!!))
幸村「おいおい、お前ら落ち着けって。」
政宗・家康「「うるさい!!」」
幸村(結局、俺はどこに行っても宥め役かよ。)
信玄「うーん。舞の隠し玉はそんなもんじゃない気がするなー。」
幸村(話を蒸し返しやがった!)
家康「そんなもんじゃないって、じゃあなんなの?」
信玄「そうだなあ。例えば未来に夫も子もいるとか?」
政宗・幸村・家康・三成
((((…夫に…子…))))
固まる四人。
信玄「なーんてな。心配するな。舞には夫も子も恋仲の相手も好きな男もいないらしい。」
幸村「ーーっ!信玄様、あんたいつそんなこと聞いたんだよ!!」
信玄「それは秘密だ。」
政宗「秘密って、舞になにしたんだ!」
信玄「んー、それはあーんな事とかこーんな事とか?」
四人…白眼(°_°)
信玄「なあに、ちょっとマキビシと煙玉の使う練習を一緒にね。」
四人((((ほっ…))))
信玄(こいつら、からかうとおもしろいなー。)

信玄に遊ばれただけの四人だった。

そして、その後…
仕返しに幸村からしばらく甘味をお預けにされた信玄は泣いて謝ったとか謝らなかったとか。
/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp