第7章 時を越えて〜顔合わせ〜
なんとか光秀から逃げ切り、紹介を続ける。
「次は政宗です。料理がとっても上手で美味しいです。『鳴かぬなら美味いもの食えよホトトギス』です。」
「おいっ!俺は料理人じゃねえぞ。」
「えっ?でも、政宗と言えばご飯だし。」
「俺は親鳥か!」
「政宗上手い!じゃあ、私は雛鳥だね。」
「……もういい。」
一同、苦笑い。
「嘘うそ、ごめん。政宗は明るくて気さくで優しく、そしてとても強いです。私をたくさん助けてくれて感謝でいっぱいです。」
「ーっ、//////」
不意打ちに照れる政宗だった。
「次は家康です。口調は素っ気ないけど私を気にかけてくれる優しい人だと思います。家康は実は笑い上戸なんですけど、普段はあんまり笑いません。家康を笑わせることが密かな私の目標です。なので、家康が笑うと嬉しいです。あーでも、槍が降ると困るので笑わせるのは程々にします。『鳴かぬなら笑わせてみてホトトギス』です。」
「……槍は降らないから。」
「くくっ」
「光秀さんが余計なことを言うからですよ。」
「まさか、間に受けるとは。小娘の頭の中を除いてみたいものだ。」
「ぶっーー」
「家康はやっぱり笑い上戸だねー。」
「最後は三成くんです。いつもニコニコして穏やかで優しいです。お世辞が過ぎて困る時があります。天然です。『鳴かぬならーー』うーん。三成くんの場合は
『鳴けるようにお手伝いしましょうホトトギス』です。」
「舞様!お褒めいただいてありがとうございます。」
((((褒めてないだろっ!!))))
「えっ?う、うん。」
(結構ひどいこと言ったような気がしたけど、そうでもなかった??)
「皆さまの良いところを的確に表現なさるとは、やはり舞様は素晴らしい女性です。」
一同(天然だ。)
「後、ご挨拶が最後になりましたが、先日からこちらでお世話になっている水崎舞です。よろしくお願いします。」
最後は舞が自己紹介をして頭を下げた。