第20章 時を越えて〜分岐〜秀吉ver. ※R18あり
〜舞目線④〜
倒れた秀吉さんの側に駆け寄り
「秀吉さん!」
必死で名を呼ぶ。
「秀吉さん!!」
何度も何度も秀吉さんの名を叫んでいたら
「舞…」
秀吉さんが目を開けた。
「秀吉さん!」
焦点の合っていない秀吉さんと目が合う。
そして
「舞…ごめんな。幸せにしてやれなくて…ごめんな」
秀吉さんが私に向かって話し出した。
「お前に会えて初めて生まれて来て良かったと思った。俺にいっぱい幸せをくれて、幸せを教えてくれてありがとな。振られたのに未練たらしいけど、一度だけ言わせてくれ。…舞、愛してる。いつまでもごめんな。でも、想うだけは許して欲しい。二度と会えなくてもずっとお前だけを愛してる。」
そこまで言うと秀吉さんは再び目を閉じる。
「秀吉さん!目を開けて!!」
そう叫ぶ私に
脈をみた家康が首を横に振る。
「いやーーーっ!!秀吉さん!!!」
あらん限りの声で叫んだ。