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《イケメン戦国》時を越えて

第19章 時を越えて〜分岐〜信長ver.後編 ※R18あり


そんな幸村に
政宗「まあ、いいじゃねえか。そうだ!幸村。」
幸村「あ?」
政宗「『安土の三恐』は『一恐』に訂正しておく。」
幸村「は?」
政宗「安土で一番怒らせちゃダメなヤツは、光秀でも信興様でも三太郎殿でもねえ。」
幸村「あの三人以外か?誰だよ!」
政宗「舞だ。」
幸村「……」
政宗「舞を怒らせたら手がつけられねえ。」
幸村「…確かに。動く標的に射った矢を全て命中させるなんてあり得ねー。」
政宗「たぶん怒りで神経が研ぎ澄まされて、集中力が増したんだろ。それだけお怒りだったってことだ。」
幸村「舞を本気で怒らせたら矢で射られるは、木刀で挑みかかられるは…。あの『からて』とかいう武術も…。良く考えてみると怖えーヤツだな。」
政宗「だろ?しかも、舞はあの信長様の頬に平手打ちかましたこともあるんだぞ?」
幸村「はあ?」
政宗「信長様に平手打ちなんて、最強過ぎるだろ?だから舞の『一恐』で決まりだ。」
幸村「…アイツを怒らせるのだけはやめとく。」
政宗「だな。」


ーーー数刻後。
「「舞!!」」
ドタドタと足音が聞こえたと思ったら、舞の居室の襖が
スパーンーー
と勢い良く開く。驚いた舞が見た先には
「信長様?!光秀さん?!」
ものすごく怖い顔をした二人が立っていた。その顔を見た瞬間に
(ああ、今度は二人からお説教だ)
舞はそう察して俯く。そのまま部屋へ入って来た二人は
「「舞!!貴様は(お前は)!」」
同時に叫んだ。
それを聞いた途端
「うっ」
と口元を押さえて走り出す舞。
「どうした!」
「舞?!」
その様子に驚いて声を上げる信長と光秀。慌てて追いかけようとするが
「お待ちください。」
信興に止められた。
「なんだ!」
それどころではないと、信長が噛み付くが
「舞は厠です。しばしお待ちを。」
そう冷静に返す信興が気に食わない。
「なぜ、信興様がお分かりになる?」
光秀が冷たく言えば
「つわりです。」
「「は?」」
「つわりがまた始まったのです。」
そう信興が説明した。

「お二人ともこちらに。」
そう促され、畳の上に信興と向かい合って座る。
「今回の件で舞は、秀吉殿、三太郎、九兵衛殿からこっぴどく叱られましてね。」
「当然だろう。」
「秀吉殿はまだしも、三太郎と九兵衛殿に叱られたのが舞にはかなり堪えたようで、反省し落ち込むうちに、またつわりの症状が出たのですよ。」
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