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叶わぬ未来の夢を見る【イケメン戦国】

第46章 夫婦の絆〜信長様誕生日sp〜



「思い出せ」

「んっ、」

「目が会えば重ね合ってきたこの唇を思い出せ。
まるで呼吸をするように俺と口づけ合ってきた事を……」

「ふっ、……ん、んっ、苦しっ…ん、」

くちゅくちゅと、舌が絡み合う度に卑猥な音が漏れる。

(こんな…こんな事を目が合う度にしてるの……?)

苦しいのに、

「ん、……ん、」

まるで大切なものを包み込む様に私の両頬を支えて口づけるから…

「っん、……はっ、ぁ、」

頭がふわふわして……

「ふあっ……」

身体中の力が抜けて行く。


「空良」

唇は私の口を離れて今度は首筋に口づける。

「空良」

掠れた声で私の名前を呼ぶたびに、体の芯がぞくりと震える。

(私は…この声を知ってる……?)


ちゅっ、ちゅっと、熱い唇は首元から胸元へと口づけて行き、時折チクっと甘い痛みを感じた。

「はぁ………」

口づけで力を削がれた私は、自分の寝巻きの紐が解かれるのをボーッと見つめる。


袷が開かれ胸を掴まれたところで、正気に戻った。


「まっ、待って!」

(私裸だっ!って、もう脱がされてるっ!)

「待たん」

「で、でも私初めて…」

「くくっ、何度言わせる?貴様は俺の妻で吉法師の母。生娘ではない」


「っ、…でも……怖い……です」

(本当に…私はこの人と……?)

織田信長と言えばこの日ノ本で知らない者はいないほどの武将であり天下人だ。

そんな人がどうして私の旦那様になったのか?
そして私は、どうしてこんなにすごい人の正妻になれたのか?

考えても考えても何も思い出せないのに、さっきの口づけの様に頭がボーッとしておかしくなってしまわないかと、先へ進む事が怖くて仕方がない。




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