第43章 大掃除も楽じゃない〜新年特別編〜
「分かったのなら力を抜いて俺を受け入れろ。貴様が変な気をまわすせいで痛いほどに収まりがつかん。いつもよりキツいぞ」
信長様は自身に当てられた私の手ごとソレを掴むと、ゆっくりと私の中へと挿れ始めた。
「あっ、………んっ、」
ソレは確かにいつもよりキツくて硬く、そして熱い。
「ふぁっ、……あっ、…あっ」
「どうした?もう腰を揺らして…?」
「えっ、…やっ!」
恥ずかしい指摘に血が沸騰しそうにかぁーっと熱くなる。
「恥ずかしがらずとも良い、もっと俺を求めよ」
信長様は笑いながら何度も私の顔に口づけ、奥へ奥へと挿れていく。
「んぅ、……」
こじ開けられていく苦しさはあれど、この後に与えられる快楽を知っている私の体は信長様を貪欲に呑み込んでいく。
「信長様…」
「空良」
信長様のモノにあてていた手を掴み上げられその手の平に口づけをされた。
「………っ、」
「今宵も寝させてやれそうにないな」
「っ、困りますけど…新年は特別ですから……お手柔らかにお願いします」
「寛大で愛らしい妻を持って、幸せなことだ」
ふっと顔を綻ばせた信長様は、緩々と腰を動かして私の呼吸を奪っていく。
「ん………」
突き上げる熱に浮かされながら、甘い口づけに蕩けていく。
どれだけ体を重ねても心の臓が常に騒がしくなる様に、信長様も私に少しでもそう思ってくれてるなら嬉しい。
年末に発見した大人の玩具に心を乱されたけれど、結果お互いの気持ちを確かめ合う良いきっかけとなり、私たちは新年早々熱すぎるくらいの夜を過ごし愛を深めあった。
〜次の日〜
「御館様、おはようございます」
「光秀か、昨夜はご苦労であった」
「その様子から察するに、万事上手くいったようですね」
「ふっ、まぁ、役には立った。礼を言う」
「はっ、ありがたき幸せ」
「またあの様なものがあれば頼んだぞ」
「はっ、仰せのままに」
抱かれ疲れた私が布団の中で眠っている時、二人がニヤリと笑いながらこんな会話をしていたなんてことはもちろん私は知らないけど、一年の幕開けは幸せに包まれて始まった事は間違いない….よね?