第43章 大掃除も楽じゃない〜新年特別編〜
「これはな空良、南蛮の商人が持ってきた物で、南蛮の方では親しい者へたまに洒落を効かせてこういった卑猥なものを贈って楽しむ風習があると言う」
「そんな…風習が?」
(なんて信長様好みの風習!)
「聞くところによると南蛮の男どもは普通にこの大きさを持っておるらしいが…俺のしか知らん貴様にはどう見える?これは、俺のより大きいか、小さいか?」
私に寄りかかり少しずつ私の体を倒すと、信長様はソレで私の頬をツンっと押した。
「そそそ…そんな事…」
木とはいえ、男性のソレに頬を突かれて私は落ち着かない。
「どうした空良?遠慮はいらん、正直に答えてみよ」
もはや襲われる寸前の体制で、しかも耳元にわざと息を吹きかけながら、信長様は私に意地悪な質問をする。
「そっ、それはもちろん、信長様の方が…大きい…かと、………」
新年早々、心の臓がついに破れるかも知れない境地に立たされた私は、答えないとさらに追い詰められそうで、思っている事を正直に伝えた。
「ふっ、」
「えっ?」
信長様は新年初の不敵な笑みを私に向けて笑い、
「嘘は良くないな、空良」
「へっ?嘘なんて…」
本当の事を伝えたのに、信長様は更に意地悪く微笑んで私の襦袢の紐を解き始めた。
「のっ、信長様?」
「確か貴様はコレを見た時、俺の方が小さいと、女中からの問いにそう答えておった」
「!?……あ、あれ聞いてっ…!?」
「壁に耳あり障子に目ありと言う諺を知らぬのか?あれ程大きな声を出せば障子など意味をなさん。用事があり大広間に行けば、我が妻が夫の大きさ比べとは…くくくっ」
「ち、違っ……あっ!」
信長様は私の襦袢を開いて胸の柔らかな部分に口づけた。
「まこと、俺の方が負けておるのか、貴様の体でしかと確認させねばな」
かぷっと、その意地悪な口は、わざとらしくねっとりと、私の胸の先を舐めて口の中で転がす。
「ふっ、あっ……確認って、信長様の方が大きいって言って…っあ、んん…それを、使うつもりですか?」
小夜ちゃんの言うとおり、それをもしや使うつもりなのかと…一抹の不安がよぎった。