第33章 全てはあなたを喜ばせるため 〜信長様誕生日sp〜
「ほぅ、女中部屋では、仕事の話以外にもその様な話をしておるのか?」
「えっ、いいえっ、いつもってわけでは.........その時はたまたまそんな話題になったと言いますか........、至って真剣に皆仕事に取り組んでます!」
(本当は、いつもそんな話題で盛り上がってるとはさすがに言えない)
「まぁいい。俺以外に貴様に閨事を教える輩がおるのは気に入らんが、女中達ならば許すほかなさそうだな。して、貴様はその香油を、持っておるのか?」
「いいえっ!持っては........あっ、でも髪に使う香油と一緒ですか?それならば.....」
椿油なら、髪の艶を出す為に使うけど......
「くくっ、だと思った。それを聞いて安堵した」
信長様は心底可笑しそうに喉を鳴らして笑いながら、後ろにある棚の扉を開けた。
「?」
「閨事に使う香油はそんなものではない。これを使う」
棚から取り出した陶器の入れ物を、信長様はコトっと床に置いた。
「これが、香油?」
見た目は、髪の香油と変わらないけど.....
「そうだ。よもやこれを貴様と使う日が来るとは思ってなかったが」
「私とって事は、他の人と使った事が?」
貴様とは、の言葉は聞き逃せない。
「ふっ、貴様以外の女は、何かを使わねば男女の営みが楽しめない時もあったからな。だが貴様は違う」
信長様は再度私を褥に倒すと、一度閉じたはずの私の襦袢の袷を開き、胸からへその辺りにかけて、香油を垂らした。
「っ、......何が...違うのですか?」
「分からぬか?貴様との営みは、こんな物を使わずとも俺を十分に夢中にさせる。昼夜、場所を問わず抱きたいと思うほどにな」
「..............っ」
感覚はまだないけど、信長様の言葉だけでも嬉しくて心が震えた。
香油を垂らした私の腹から秘部にかけて愛撫を始めた信長様の手は、実際は違うけど熱く感じて、私の身体は反応し始めた。
「っあ!」
「ふっ、良い反応だ。貴様は初めて抱いた夜から、未通娘であったその身にも関わらず、俺をしっかりと感じておった」
「あっ、んっ!」
香油を纏ったその指は、滑らかに私の中へと滑り挿った。