第31章 京宴 後編
「聞こえるか、空良」
濡れてる事を伝える様に、信長様はぴちゃ、ぴちゃ、と大きな音を立てて秘所を舐め、私の羞恥を煽る。
「や、言わないでっ」
「ほら、また溢れてきた」
ぢゅ、ぢゅう、....ぴちゃ、
「やっ、舌、......待って信長様っ、」
舌がじゅるっと挿れられ蜜を掻き出し、ちゅう、っとその蜜を吸い取られると、腰が浮いて快楽の波がじわじわと迫ってきた。
「も、舌、....挿れないで、........やっ、あ、ああっ」
ビクンっ、と、身体は小さく跳ねた。
「ぁ、.........っ、..........はぁ、ぁ、」
「ふっ、貴様はすぐイク」
ぺろりと自身の唇を舐めて顔を上げた信長様は、そのまま褥に横たわって私を背後から抱きしめた。
「はぁ、.....信長様?」
私のお尻に当たっていたモノを信長様は掴み、私の足を割る様に中へと押しあてた。
「そのまま力を抜いて寝ておれ、」
「えっ、..........あっ!」
くぷっと、それは私の中へと侵入をし、私たちを一つに繋げていく。
「っ、.......ぁ、」
熱く滾るその熱を私に挿れ終えた信長様は、私をぎゅっと包む様に抱きしめた。
「信長様.....」
口づけが欲しくて顔を後ろに向ければ、
「んっ」
頬を手で包み込んで応えてくれる。
「貴様を中々寝かせてはやれんな」
「こ、困ってるって言ったら?」
本当は愛されている事を感じているから、困ってなんかないけど、いつも意地悪ばかりする信長様に、意地悪を言ってみたくなった。
「ふっ、貴様は困ってなどおらん、その証拠に今も貴様の小さな身体が俺を咥えてきゅうきゅう締め付けて離さぬ」
意地悪は意地悪返しで終わり、反論の言葉もないままに顔だけが真っ赤になった。
「そろそろ限界だ、ゆっくり動くぞ」
「んっ、......ぁ」
褥に横たわり背後から抱き締められたままされる注挿に、心も体も溶かされていく。
「この甘い匂いも、柔らかな髪も肌も、全て俺のものだ。狂おしい程に貴様を愛してる」
「ぁっ、ん、私も、愛してます。信長様...」
律動に揺れる身体に沢山の愛を刻まれながら、愛しい人の腕の中で京での一日はまた終わっていった。