第19章 恋仲〜逢瀬編〜
「空良」
「ん、.....んんっ」
注挿を受けながらの口づけはクラクラして.....
「ふっ、ん、......んっ」
おかしくなりそう........
「ふっ、その顔、堪らんな。どこまで俺を煽れば気が済むのやら」
私の足を持ち上げると、更に奥を激しく突かれた。
「やぁっ!はっ、...あっ、奥、ダメっ.........」
「っく、こんなに熱く締め付けてダメでは無かろう?...っ、.はっ、」
「もう、動かないで、やっ、あっ、いっ、」
「っ、一人でいくな、俺も限界だ。一緒にいかせろ」
私の身体をギュッと抱きしめると注挿は速まり、
「あっ、あっ、ああっ!........ん、...あっ、....んんんっ!」
「っ、空良っ!」
ビクンっ!と、大きく身体が痙攣するのと同時に、体内に信長様の熱を感じた。
「.......空良」
「ん、」
優しい口づけが降り注ぎ、たまらなく気持ちよくて自然と力が抜けていく。
沢山の愛を感じあった私達は、共に達したその余韻に浸りながら、抱き合ったまま褥に沈んだ。
・・・・・・・・・・
「あ、あの、信長様」
「何だ」
「文、嬉しかったです。ありがとうございました」
深く愛された後、奇跡的に意識を飛ばさなかった私は、信長様の腕の中で褥に横たわりながら文のお礼を伝えた。
書き慣れた感じから、以前にも誰かと恋文を交わしていたに違いないけど、でも、それでもとても嬉しかった。
「ふっ、女に文など初めて書いたが、貴様の事を思いながら書くのは悪くない」
「.........えっ?初めてなんですか?」
予想外の言葉に、私の頬は緩んでしまう。
「当たり前だ。貴様とて初めてであろう?」
信長様は少し照れながらも、私の顔に手を当て質問返しをする。
「あ、はい。......................あっ、いえ、私は初めてじゃ.....」
そう言えば、恋文っぽいものを書いた事がある事を今思い出した。
(そんな事ばっかだ私...)
「.....................は?」
「.....え?」
あれ?
これは........言ってはいけなかった?
ご機嫌だった顔が、みるみるうちに不機嫌になって行く。これでは一昨日の夜と同じだ。