第1章 本能寺の変
「は、...........ん、っあ...........」
もう.......痛みで感覚は普通じゃない。
痛みから逃げたくて、口付けを必死で受け止め僅かな快楽を求める。
「んっ、はっ、.......あっ、.....あ、.....」
痛みが、少しずつ和らいでくると、今度はお腹の下の方がきゅうとなり出した。
「っく、力を抜け」
信長は顔をしかめ、何度も私に口付けを落とす。
「あっ、無理、どうやって........?」
彼に巻き付けた腕に力を入れる事しか、迫りくる未知なる波から逃れる術がないように思えて、私は無我夢中で彼に抱きつく。
「空良」
「んっ.......ふっ、っあ」
ちゅ、ちゅっと、唇が重なる度、私の腰は深く沈められ、信長の滾る熱を奥に感じて行く。
「も、やめっ........っあ、っ、あ、」
「何だ、初めてでもう感じてきたか?」
腰を突き上げながら、信長は挑戦的な言葉をぶつけてくる。
「か、感じてなんか」
今の私には、こう答えるのが精一杯で.....
「ふっ、やはり貴様は嘘はつけん。その証拠に痛いほど俺を締め付けてくる。っく、」
「なっ、そんなことな.......あぁっ!」
私の答えに信長は口角を上げると、ぐっと更に私の腰を掴んで突き上げた。
「ひぅっ、あっ.......」
目の前が一瞬弾けた。
感じたことのない大きな何かにもう飲み込まれそうで....
「っ、もう限界そうだな。空良、貴様が殺したい程憎い男の熱をしっかりとこの身体に刻みつけよ!」
そう言うと、信長は私を強く抱きしめ注挿を速めた。
「あっ、んんっ.........」
悔しくて、でも何か僅かでもやり返したくて、
「っ、貴様.....」
ぎりりと、思いっきり信長の背中に爪を立てた。
「ふっ、貴様の痕も俺に刻みつけたか。ますますもって面白い。空良、貴様はやはり俺の女にふさわしい」
「ちがっ、あなたの女にはならな、っ、あっ、んんーー!!」
反論虚しく視界は弾け、大きな波に呆気なく飲み込まれた。
「っく、空良....」
そしてすぐ後に、ドクンと信長の熱を体内に感じて、私は信長に抱き締められたまま意識を失った。