第5章 絆される(神威裏夢)
荒い息を繰り返す遼に、神威は「残念だったね」と笑う。
「イけなかったから、セックスしようか」
「……」
悔しそうに唇を噛む遼をよそに、神威は服を脱いで裸になると「早くしなよ」と促した。
遼は震える指先でシャツを脱ぎ、下着姿になる。
「全部脱いだら?
今更恥ずかしいなんてないでしょ。それとも、俺に脱がして欲しいの?」
意地悪く告げる神威に、覚悟を決めて下着を外すと、ベッドの端に座った。
「もしかして、こっちも初めて?」
「いえ……」
「ふうん。じゃあ、ちょっとくらい雑に扱っても壊れないね」
押し倒され、いささか乱暴に胸を揉まれて遼は顔をしかめる。
先端をギュッと抓まれると、腹の奥が疼き、下半身が熱をもっていくのがわかった。
「ここは自分で弄ってなよ。俺はこっちで遊ぶから」
濡れ始めた蜜口を撫でられ、思わず腰を浮かす。
まるで触れて欲しいと言わんばかりの反応に、神威はまだ剥けていない花芯を擦りあげた。
くぐもった声をあげて膝を閉じようとする遼に、神威は「ダメだよ」と笑って割り開く。
「っは、や、待って」
「ここは欲しいって言ってる」
神威が軽く指を押し入れて動かすと、くちゅくちゅと卑猥な音が響いて、遼の感覚を犯していった。
「これなら、無理矢理押し込めば入るかな?」
指を引き抜くと、軽く自身を扱いて挿入する。
瞬間、爪先まで痺れるような痛みが走り、逃げだそうと動くが、神威に腰をがっちり掴まれていて、それは奥まで進んできた。
「締まりはいいけど、あんまり濡れてないからイマイチだな~」
「なんっ、勝手な、こと、いわなっ……ひうっ!」
花芯を濃やかに擦りあげられ、遼は容赦なく与えられる快感に唇を噛んで耐える。
「さぼってないで、胸はちゃんと自分で弄りなよ。じゃないと、通信オンにして、艦内に声聞かせちゃうよ」
「なっ!」
とんでもない事を言い出した神威に、遼は渋々胸に手をあて軽く揉んだ。
「そんなんじゃ感じないだろ?
もっとしっかり……わかるよな?」
神威に促され、遼はやや強めに乳房を揉みあげ、すっかり起ちきった先端をこりこりと弄る。