第5章 絆される(神威裏夢)
「なーんか、臨戦体勢って感じ?」
どこか嬉しそうな神威をよそに、遼は神威のズボンの前を寛げると、それを取り出し先端に口吻る。
「ん、ちゅっ、んんっ」
まだ起ち上がっていないそれに舌を這わし、丁寧に舐め取っていく姿に、神威は疑問をぶつけた。
「随分慣れてるけど、もしかしていつも阿伏兎にしてるとか?」
「んっ、はあっ……まさか、あの人はただの上司ですよ」
「そっか。じゃあ、第七師団では俺が初めてってとこかな?」
「んっ、ちゅっ、第七師団も何も、人生初めてですよ」
そう答えて、神威のモノを咥えた遼は、苦しそうに顔を歪める。
瞬間、神威は自分の背中がゾクリと震えるのを感じた。
興奮と快感が襲ってくる。
「ちゃんと手も使ってよ」
「?」
神威の膝の辺りに置かれていた遼の手を、神威はゆっくりと自分の袋の部分へ誘った。
遼が遠慮がちにやわやわとそこを揉むと、神威は堪らず息を漏らす。
「ふっ、は、上手上手。その調子で竿もしっかり舐めて」
「んっ、じゅるっ、ふぅっ」
口の中で質量を増してくるそれに、遼は自分の体が熱を帯びていくのを感じてぶるりと震えた。
頭の奥で冷静な自分が侮蔑している。
行為に及ぶ自分の姿を、求める神威を。
「そうそう。じゃあ、奥まで咥えて」
指示に従い咥えると、後頭部を押さえられ、喉の奥まで挿入された。
苦しさに嘔吐くが、神威は力を緩めない。
「んぐっ、うっ」
「ははっ、いい眺めだね」
涙を浮かべて苦しむ遼の姿に、神威はますます興奮していく自身を感じ、笑みを浮かべた。
神威が押さえていた手を離すと、遼は慌てて口を外して数度咳き込む。