第4章 執着(土方裏夢)
不安になった遼が土方を呼ぶが、呼ばれた本人は煙草を燻らせ薄く笑う。
「俺が吸い終わるまで、アイツにされた事思い出して濡らしてみろ」
「どういう……」
「俺とが初めてだって事は知ってるが、万事屋とはそれ以外の事をしてたんだろ?」
土方の問いに、遼は顔が真っ青になった。
話した事は無かったはずなのに、と震えていると、察した土方がニヤリと笑う。
「アイツにどこを触られたか、舐められたか……どうやってイったのか、思い出して濡らしてみろよ」
首を横に振る遼をよそに、土方はゆったりと紫煙を燻らす。
煙草一本分、どんな風に耐えるのかと考えると、胸がすくような思いがした。
今日、銀時と会ってわかったことがある。
遼の中にはまだ銀時の影が居て、いつでも姿を現そうとしているのだと。
「全部消して、置き換えてしまいてぇんだ」
灰皿に煙草を押し付け、今にも泣き出しそうな遼に口吻て着物を脱ぐと、自身を擦り付けた。
「何だ、あんまり濡れてねぇな。……いくぞ」
「んんっ」
「お前のここは、俺しか知らない。お前を孕ましていいのは、俺だけだ」
「苦しっ、いっ」
半ば無理矢理挿入したせいか、遼がぎゅっと目を閉じてシーツを握り締める。
「あんま締めんな。すぐ善くなる」
「ふうっ、んんっ」
貪るような口吻に、遼はますます体を強張らせた。
いつもより行為が乱暴で、激しい。
乳房を掴む手は、遼に快感を与えようというより、壊してしまおうとしているようにさえ感じた。
「ん、あっ、十四郎さ、ん」
「はあっ、うっ、あ」
名前を呼んでも荒い息遣いしか返ってこない事に、遼は躊躇いと恐怖を感じる。
穿たれた物が、ぐちゃぐちゃと音を立てて動かされていて、気持ちとは反対に潤んでいく下半身に戸惑った。
「あっ、いや、十四郎さん、私っ!」
「はぁっ、はぁっ、イけよ」
花芯をぎゅっと抓んで擦りあげられ、軽い悲鳴をあげて達する。
「うあ、っ、はぁっ」
足らない酸素を何とか取り入れようとしている姿に、土方は自身を抜き取ると、遼をうつ伏せに転がした。
「後ろからは初めてだったよな」
「え……んうぅぅっ!」
腰を持ち上げられ、一気に奥まで挿入されたため、遼はまた達してしまう。