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魂の色【銀魂短編夢】

第25章 愛のメッセージ


【坂田銀時】

参ったな。

口から生まれたような俺なのに、こんな時に言葉が見つからねぇ。

つーわけで、こういう時はやっぱり行動で示さねぇとな。


って、何で逃げるんだよ?


「目つきも手つきもヤラシイ」って?
そりゃあそうだろ。
そーゆーことしようとしてんだから。

待って、冗談だって!!
逃げんなよ!
お願い、300円あげるから!!


ったく、身持ちが固いにも程があるって。
確かに、そういう所に惚れてるんだけど……


なぁ、そろそろ良いだろ?

「何が」って、そりゃあ――


もうちょっとだけ、お前に触れたい。
別に、体の関係を持ちたいとかじゃねぇよ。
ただもう少しだけ、お前と一緒に居られる時間が欲しいんだ。


そりゃあまあ、あわよくばそういう事になればって思う気持ちはあるけどよ。

今はまだ、そうじゃなくても良いんだ。
お前の事は、大切にしたい。
いつだって、笑っててほしい。
その為なら俺は、少しくらい我慢できる。


まぁ、我慢できるのは「少し」だから、出来れば早く身を委ねてほしいとは思うんだけど……


愛してるよ、遼。

傍に居るだけで俺をこんなに幸せにできるのは、きっとお前だけだ。
















松陽――
アンタの罪と無念を背負って生きる俺が、幸せなんて願っていいのかわからねぇけど……

どうか、見守っていてくれ。
俺が馬鹿な事しないように。

大切な人を、傷つけてしまわないように。
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