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魂の色【銀魂短編夢】

第25章 愛のメッセージ


【土方十四郎】

毎日、お前が来るのを待ちくたびれてる。

そんな事を言ったら、お前はどんな顔をするんだろうな。

困るのか、照れるのか、喜ぶのか――


何度も告げてみようかと思ってやめた。


情けねぇとは思うが、俺はお前に嫌われるのが怖いんだ。


それくらい、お前に惚れてる。


ふっ、
顔、真っ赤だぞ。
何でお前が照れるんだよ?


「言われたことない」って……

そう言やぁ俺も、初めてだな。


何がって、そりゃあ――

惚れた女に、惚れてるなんて言ったのは、お前が初めてだよ。


お前、殆ど茹でタコ状態になってるぞ。
耳まで真っ赤で、目も……泣きそうなくれぇに潤んでて、煽られてる気がする。


ほら、まただ。
隠すなよ。


どんな表情でも、お前が愛おしい。
笑ってても、泣いてても、怒っていても――

だから、俺は――


俺は、酷ぇ男だから、本当はこんなことを望んじゃいけねぇんだってわかってる。
けど、俺はお前を幸せにしたいんだ。


もう、「幸せになってほしい」なんて逃げたりしねぇ。

俺のこの手で、この想いで、お前を幸せにする。


俺と共に、生きてくれ。

























『惚れた女にゃ、幸せになってほしいだけだ』

今でもその思いは変わらねぇよ。

けど一つだけ、分かったことがあるんだ。

近藤さんを喪いかけて、『真選組』として生きる覚悟が決まったように、お前と出会って、お前に惚れて――失いたくないと思った。

お前が俺の知らないどこかで幸せになるなんて、耐えられない。

惚れた女に幸せになってほしいのは、俺の傍でだ。

こんな我が儘を叶えてくれるのはきっと、お前だけだろうな。


遼、俺はまだ頼りねぇかもしれねぇが、お前を幸せにしたいって覚悟は決まってる。
だからどうか、俺の傍を選んでくれ。


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