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魂の色【銀魂短編夢】

第25章 愛のメッセージ


【神威】


夜兎の本能は『闘争』だ。

だから俺は、平穏なんて望まない。

それでも、アンタは俺の傍に居たい?


何笑ってるの?


「そんなの当たり前」って……


アンタも大概だよね。


そういうトコ、本当「あの人」に似てるよ。


「あの人」が誰か?

絶対に教えない。


何でまた笑ってるわけ?


まあいいや。
今日は割と気分が良いんだよね。
だから、優しくしてあげる。

いつもみたいに、気絶するまでイかせたりしないよ。

その代わり、遼が強請るまで俺は何もしない。

ねえ、どうして欲しい?

アンタが願うなら、今日は何だって叶えてあげるよ。


どういう風の吹き回しかって……
まあ、そういう日が有ったっていいだろ?


ほら、言わないと、俺は何もしないよ?
それでもいいの?














――戦いの中でしか潤わなかったはずの俺の魂が、アンタと居ると驚くほどに落ち着いていく。

それが本当は、少しだけ……

嫌だ。

夜兎の本能が失われていくような、思い出の世界に浸ってしまいそうな気がしてしまう。

俺は、「平穏」なんて、望んではいけない。
家族を捨て、故郷を棄て、海賊に身を窶した俺は、平穏な幸せの中で生きることは出来ない。





今は、まだ――

それを手に入れる覚悟がないだけかもしれないけれど。
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