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魂の色【銀魂短編夢】

第24章 ハッピーメリークリスマス【神楽友情夢】


「俺たちのは、前に携帯電話拾った時に作ってたからな。お前だけ無いってのも寂しいだろ?」
「やったアル。これでみんなお揃いネ!!」
「遼さんも遂に、万事屋メンバーですね」

【遼】と彫られた根付けと同じ物を掲げて笑う万事屋の三人に、遼も涙を浮かべて笑顔を見せる。

「ありがとう。最高のクリスマスになったよ」
「私もアル。遼、パーティーもケーキもプレゼントも、最高の思い出になったネ」
「僕もとっても楽しかったです。遼さん、神楽ちゃん、ありがとう」
「そうだな。お前らよく頑張ったよ」

遼と神楽の頭にぽんと手を乗せた銀時は、そのままわしゃわしゃと乱暴に頭を撫でた。その遠慮の無さが嬉しくて、遼は面映ゆいような気持ちになり、すっかり蕩けた表情でもう一度神楽をぎゅっと抱きしめる。

「こんなに幸せで、いいのかなぁ」
「遼はもっと幸せになれるアル。私が親友でいる限り、保障するネ。だから、遼は一生幸せアル」
「そんな事言われたら、また泣いちゃうよ」
「お前ら、いつまでも抱き合ってねぇでそろそろ片付けるぞ」
「?」

何か有るのかと首を傾げた三人に、銀時は懐から出したチラシを広げてみせた。

「かぶき町イルミネーション?」
「そ。でかいツリーが 光ってるんだってよ。見に行くから用意しろ」

元気よく「はーい」と返事した三人は、慌てて机の上や台所を片付け始める。
皿を洗っていた遼は、食器を運ぶ神楽を呼び止めてそっと耳打ちした。

「神楽ちゃん、髪留めお揃いでつけて出掛けようか」

笑顔で頷いた神楽に、遼は「手早く片付けちゃおう」と、皿洗いを再開する。
楽しみが待っている為か、三人はキビキビと動いてあっという間に片付けを終わらせて出掛ける準備を始めた。
ふと、あることを思いついた遼は、防寒着を引っ張り出す神楽を呼び止める。

「神楽ちゃん、髪飾りつけてあげるね」
「任せたアル」

お揃いの髪飾りをつけた二人は、玄関で待つ銀時と新八の前でにこりと笑った。

「二人とも、よく似合ってますよ」
「そうしてると、姉妹って感じだな」
「じゃあ、行きましょうか」
「うん」
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