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魂の色【銀魂短編夢】

第24章 ハッピーメリークリスマス【神楽友情夢】


今日は、クリスマスプレゼントを渡すのと一緒に、神楽に感謝しているというこの思いを伝えようと考えていた。

(ちょっと恥ずかしいけど、今日は特別な日だしね)

ゆで上がったジャガイモをボウルに移して皮をむく。
結局、今日のメニューは予算と遼のスキルの都合で五目ずし(ケーキ風)と、ポテトサラダ、鶏の唐揚げという、クリスマスというよりも誕生日会のようなものになってしまった。神楽が納得しているのでそれで良しとする。

「遼―、次は何したらいいアル?」
「あっ、もう出来たの。すごいね。じゃあこれを平らにならして……桜でんぶを広げてから錦糸卵をまぶしてくれる?」
「わかったアルよー」
「そうそう、上手上手。それが終わったらお芋をつぶすの手伝ってね」

着々と準備が進んで行き、気付けば時計の針は昼の1時を回っていた。

「お腹すいたと思ったら、もうこんな時間かぁ。神楽ちゃん、お昼にラーメン作るけど食べるよね?」
「食べるアル!卵いっぱい入れてほしいネ!」
「はいはい。あっ、しまった」
「どうしたアル?」
「卵が足りないかも。ご飯食べたらひとっ走り行ってこないと」

冷蔵庫を開けた遼が「しまったな」と呟くと、それを聞いた神楽が申し出る。

「だったら私が行ってくるアル」
「いいの?
 あっ、でも、ケーキも取りに行かなきゃだから、神楽ちゃんにはそっちをお願いしていいかな」
「もちろんネ。じゃあ、早くご飯食べるアル」

「はいはい」と返事して、遼は昼食づくりに取り掛かった。


昼食を食べた二人は、一旦作業を中断させて各々買い物に出かける。
定春を引きつれてケーキ屋に向かった神楽は、途中で万事屋に戻る銀時とすれ違った。

「お前、こんな所で何してんだ?」
「ないしょアル。ねぇ銀ちゃん…銀ちゃんは遼へのプレゼント用意してるアルか?」
「えっ、ああ、まあな」
「何アル?」
「……お前のプレゼントとは被ってねぇから安心しろ」

一瞬の沈黙の後にそう答えた銀時に、神楽はじとりとした目を向ける。

「まさか、プレゼントは俺とか、ゲスい下ネタ考えてるんじゃねぇだろうな?」
「アルつけるの忘れてんぞ。んなわけねぇだろ。ちゃんとした物だよ」
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