• テキストサイズ

魂の色【銀魂短編夢】

第3章 アイの無い形(真選組逆ハーギャグ)


「大きさは十分だが、やっぱりまだ男を知らねェから固いな」
「いやアナタ、何してるんですか?」
「前戯」
「セクハラじゃないですか!」

とんでもない事を言い出した沖田を、遼が怒りに任せてぶん投げると、山崎にクリーンヒットする。

【今のは総悟くんが悪い】
「山崎も総悟も引っ込んでな。これからは、大人の時間だ。なぁ、遼?」
「いや、私も未成年なので大人の時間は大丈夫です」

やたらと距離の近い土方に、遼は引き攣った顔で後退る。

【副長、大人の時間は自分と神武でするので、副長はお帰り下さい】
「終がやる気なんざ珍しいが、遼は渡さねェ」
「土方コノヤロー、俺の居ない間に遼口説こうなんざいい度胸だな。マヨネーズに溺れて死ね土方」

三人のやり取りに頭を痛めていると、原田が「本物だったみてぇだな」と呟いた。

「え?」
「だから、愛染香。効き目バッチリじゃねぇか」
「はあァァァァッ!?」

あまりの衝撃に硬直している遼を、今度は土方が抱きしめる。

「全身ずぶ濡れだから、風呂にでも入ろうぜ。勿論一緒にな」
「遼と風呂に入るのは俺でィ!」
【いや、自分が】
「誰とも入りませんよ」

ツッコミが追いつかない状況に、遼は肩を落とした。
そこに、何も知らない近藤が帰宅する。

「ただいまー。って、何これ?火事でもあったの?!」
「お帰りなさい、局長!そして助けて下さい!」

遼は土方を振りほどき、藁にも縋る思いで近藤に飛びついた。

「うわっ、遼ちゃんどうしたの?びしょ濡れじゃないか!?」
「愛染香が!ヅラのせいで!」
「え?どういうこと?」
「局長、実は……」

原田の説明を聞き、近藤が青ざめる。
隊士達には黙っていたが、近藤は以前愛染香の被害に合った。
いい思い出もあるっちゃああるが、正直思い出したくない。

「とっ、とりあえず、遼ちゃんはお風呂に入っておいで。風邪ひいたらいけないからね」
「はぁ……はっくし」
「じゃ、俺も入ってくるわ」
「俺も」
【自分も】

遼は「さっきも見たな」と思いながら、関わりたくないので反応するのをやめた。
/ 337ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp